フリーランスエンジニアが営業で仕事を獲得するために意識しておきたい4つのポイント

フリーランスエンジニアになろうとしている、もしくは既に活動されていても、営業(案件を探す)は避けては通れません。行動しなければ勝手に案件が入ってくることがあまり考えられない(著名なブロガーだったり出版経験や登壇経験があると別ですが)ので、案件獲得のために行動することに苦手意識を持っている人も一定数いるようです。

今回は、フリーランスエンジニアがより効率的に案件獲得ができるように「案件獲得」に困らない人がどんなことを考え、どんなことをしているのか紹介していきます。

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1_営業(案件獲得)のために動けない要因

フリーランスエンジニアが案件獲得の営業に対してなかなか積極的にできない人が考えていることはどんなものがあるのでしょうか。エージェントとしてよく聞くのは以下のような理由が多いです。

 

①具体的にどんな手法があるのかわからない

周りにフリーランスエンジニアとして独立した人がいないと、なかなか案件獲得までの流れを聞きづらかったりします。インターネット上に情報がたくさん出回っているとはいえ、気になる点が全て解消されずに動き出すことができていないという方もいらっしゃいます。

 

②営業のための時間が取れない

そもそも仕事が忙しくて独立、案件獲得をしたいとは考えているものの実際に手を動かすことができない、という方もいらっしゃいます。忙しいと何かじっくりと時間をかけて新しいことをするのはとても億劫になりますよね。そんな時に、どんな一歩を踏み出すのか、ということも後ほど触れていきます。

 

フリーランスエンジニア のための営業(案件獲得)方法

エンジニア以外でもライターやデザイナー、コンサルタントなどフリーランスになる方はどんどん増えてきています。フリーランスが案件を獲得するにはどんな方法があるのでしょうか。簡単に始められるものから、時間はかかるかもしれませんが有効なものまで整理していきます。

 

①クラウドソーシングサービスを活用する

クラウドワークスが上場したように、クラウドソーシングを用いたフリーランスと案件のマッチングサービスはどんどん増えています。またイター特化型のサグーワークスや、デザイン・イラストに特化したSKIMAなど領域ごとにサービスも分化しています。

 

②リファラル(紹介)を活用する

退職した同僚や、以前の職場で一緒だったエンジニア、イベントや交流会で出会った人からの紹介を通じて案件に参画が決まるということもあります。元々の顔なじみからの紹介であるため、参画後にスキルや人柄のアンマッチが起こるケースが少なく、参画オファーを出す企業側にとっても安心感のある手法がリファラル(紹介)です。

 

③エージェントを活用する

多くのフリーランスエンジニアはどこかしらのエージェントを使って案件を探しています。エージェント活用メリットについては、別の記事にも書いている通り、
・自分の営業だとリーチできない多くの案件を紹介してもらえる
・条件交渉など代行してくれる ・市場価値を客観的に評価してもらえる
・市場のトレンドなどフリーランスでは得られにくい情報をもらえる
といったメリットがあります。

<参考>エージェントを活用して成功したケース

 

④名前を売る

一般的な方法ではありませんが、書籍を書いたことがある、イベントで登壇実績がある、業界で有名なメディアを持っている、など客観的に観て「実績十分」という証明がオンライン上でなされている場合は、ダイレクトにスカウトが届くというケースがあります。

即効性の高い方法ではありませんが、SNSでフリーランスエンジニアとして発信を続けたりブログでコンテンツを作成し続けたり、露出を増やすことでのみ案件をとっている方もいます。

 

営業(案件獲得)率を高めるためにしておくべきこと

 

上述したチャネルをうまく活用するために、やっておくべきことをまとめました。もちろん即効性があるものばかりではありませんが、何からの形で「あの人は信頼できる」と思ってもらう人を増やすことが継続して案件を獲得するために必要です。

 

①信頼残高を高める

信頼残高というのは一朝一夕で高まるものではありません。すでに参画している案件でしっかりと成果を出すことで一緒に働いていた人からの評価が上がりリファラルに繋がる場合もあれば、自身の経験値を高めることでスキルアップをすることにつながります。

注意が必要なのは、信頼残高を下げることは一瞬でできるということです。勤怠が不安定、やるべきことをしない、クオリティを担保しない、など案件の期待値にそぐわない働き方をしてしまうと、同じ現場にいた人からは白い目で見られてしまうかもしれません。悪い噂というのはすぐに拡散するので、期待された役割を全うするようにしましょう。

 

②経歴・経験を最新化しておく

企業と面談をする際にスキルシートの提出が求められることが多いですが、このスキルシートを常に最新化しておくようにしましょう。そもそも仕事経験を多く見せるPR材料としてもそうですし、これまでの経験を振り返ることで自分は何が得意だったのか、どの領域に強みを持っているのか、を明確にすることができます。逆に、今後のキャリアで何をしていきたいのか、どのような技術を身につけたいのかを考えるきっかけにもなります。

「どんなエンジニアなのか?」という問いにシンプルかつ魅力的に答えられることで損をすることはあまりありません。

 

③情報収集を常にできる状態にしておく

案件に参画している時は、どんな案件があるのかをあまり気にしないかもしれません。ただ案件の契約期間終了などで次回案件を探すときにタイムリーに情報を収集できるよう、特定のエージェントとの連絡を取り続けたり案件情報の交換などしておくといいでしょう。また、一度同じ職場で働いた方との繋がりを残すようにしておくと、紹介に繋がる可能性があります。

 

④発信者となる

守秘義務に抵触しない範囲で、経験や考察について技術ブログにまとめたり、フリーランスとしての働き方や事例などをSNS・ブログで発信している人がいます。オンライン上で発信をしていると、直接案件元の企業からダイレクトにスカウトされたり、フリーランス同士の繋がりが生まれることがあります。

ネガティヴな発信をしているとディスブランディングになってしまう可能性もあるので注意が必要ですが、生の声を発信することで参考にされる存在になると活躍の機会が広がっていくのでオススメです。

 

まとめ

営業(案件獲得)というと、実績をうまくPRする必要があって大変だなと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、必要なのは日々できることの積み重ねです。現場でエンジニアとして活躍された経験を持って、案件獲得に繋げられそうな機会をどれくらい多く活かせるかが鍵になってきます。

もっとも楽な案件獲得は案件が舞い込む状況を作っておくことなので、縁や発信を活かすという意識も是非持ってみてください。すぐに資産として生きないかもしれませんが、いざという時に頼りになるものです。

 

 

執筆:境 伴晃